赤ちゃんが誕生したことを産土神様や氏神様が祀られている神社に報告するため、赤ちゃんの健やかな成長を祈るためにも大事なお宮参り。これからご自身のお子さまがちょうどお宮参りを迎えるというときに、ママやパパが気になることはたくさんあるはずです。
周りの友だちや親せきのあいだで、同じ時期に生まれた赤ちゃんを持つご家庭がいれば色々とお宮参りのことについても相談したり、お互い知っていることを上手くシェアしたりができるはずです。
ただ、ここでちょっと気になることがあります・・・。
それは、「男の子と女の子ではお宮参りの時期や服装などに違いがある」ということです。
正式には、男の子の赤ちゃんであれば生後31日目、女の子の赤ちゃんであれば生後32日目にお宮参りを行うといわれています。
このように、正式なお宮参りの時期だけをみても男の子の赤ちゃんと、女の子の赤ちゃんでは少し違うことがあるので、お宮参りの準備を進めるまえに抑えておきましょう。
はじめてのお宮参りで知りたい男の子と女の子の違いについて
お宮参りの時期は昔からの習わしがありますが、現在では必ずしもそのような決まりを守らなければいけないわけではありません。ご家庭によって色々と事情があるかと思いますので、赤ちゃんやママの体調をみながらじっくり予定を立てておくと安心です。
男の子と女の子のお宮参りの違いって?
はじめてお宮参りをするという方にとっては、男の子と女の子でちょっとした違いが二つあるのでご紹介します。
・お宮参りをする「時期」の違い
最初にも少しご紹介していますが、男の子と女の子の赤ちゃんではお宮参りをする「時期」に違いがあります。
たとえば、お宮参りをする正式な時期としては男の子の赤ちゃんであれば生後31日(または32日目)、女の子であれば生後32日(または33日目)にお宮参りをするようになります。とはいえ、この時期に関しては絶対に守らなければならないという決まりはないですし、地域によっては生後100日までのあいだでお宮参りをするといったケースもあります。
・赤ちゃんの「お宮参り衣装」の違い
男の子と女の子では、お宮参りのときに赤ちゃんに着せる「衣装」に違いがあります。
現代のお宮参りでは、昔ながらの正装である和服の着物を身にまとうこともあれば、洋装であるベビードレスを内着にきて上から掛け着(祝い着)を羽織るといったように自由に衣装を選ぶことができます。
お宮参りで着物を選ぶときには、「白羽二重の内着(産着)」や「紋付きの掛着(祝い着)」と選びます。男の子の場合は、紋付きの掛け着であれば熨斗目模様(のしめもよう)、女の子の場合は友禅模様(ゆうぜんもよう)の着物を選びます。
また、男の子との掛け着には、よりたくましく躍動感のある鷹や兜、鶴や太鼓といった絵柄が刺繍されたものを選び、女の子は華やかな牡丹や御所車、蝶や鶴といった模様が描かれた刺繍を選びます。
男の子も女の子も共通の小物たち
お宮参りにおける男の子と女の子の違いは、正式なお宮参りの日にちと身につける衣装の違いです。
ママやパパは赤ちゃんの晴れ舞台に着物を着せるときには、祝い着のほかにも帽子やスタイ(よだれかけ)、それに小物をセットで用意する必要があります。着物レンタルショップでは、このような小物に関してもきちんとあらかじめセットになっているので安心ですが、着物といっしょに身につける「小物にどんな意味があるのか」も抑えておくとより充実したお宮参りにすることができます。
○でんでん太鼓
お宮参りをするときに赤ちゃんの衣装としてよく目にするのが「でんでん太鼓」です。
一般的な太鼓の大きさよりも小さく、持ち運びできるほどの重さのでんでん太鼓は「悪霊払い」という意味が含まれた縁起物です。小さな太鼓につながった紐の先には玉が付いていて、これらを往復して回転させることで音が鳴るという仕組みです。
○犬張り子
犬の子のように病気をせずに、元気に育って欲しいとい願いを込めているのが「犬張り子」です。
犬の形をした玩具であり、昔はお宮参りのほか、ひな祭りの贈り物としても使われていました。ちなみに、お宮参りで犬張り子を用いるようになったのは、名古屋の津田神宮が発祥だとされています。
○扇子(末広)
文字通り、末広がりに人生が開けるようにという意味が込められています。
扇子の中には赤ちゃんの名前、生まれた日を書いたうえでのし袋に入れ、麻の緒を添えたうえで参拝する神社に奉納するというのが古くからの習わしです。
麻の緒はとても丈夫な素材でできていることから、赤ちゃんが健やかに成長するようにと祈願するために用いられます。そして、人の白髪に見立て白い麻の糸を使うのは、これもまた長寿を祈っているためだとされています。
まとめ
今回は、お宮参りを行うにあたり赤ちゃんの性別による違いについてご紹介しました。日時や服装といったちょっとした違いではありますが、男の子と女の子の違いによるお宮参りの基本を抑えておくのがおすすめです。
また、お宮参りの衣装は着物ほかにも、ここでご紹介したように様々な小物が必要になります。これらの小物をお宮参りの衣装として使う意味合いなどを覚えておくと、お宮参りの大切さを身にしみて感じられるはずです。